5月14日、バスガイドの仕事で京都府舞鶴市に行ってきました。
天橋立から約1時間で舞鶴市(西舞鶴)に行くことが出来ます。東舞鶴の引き揚げ記念館には西舞鶴からさらに20分以上かかります。
舞鶴引揚記念公園・引揚記念館
昭和20年10月7日に引揚第1船「雲仙丸」が舞鶴に入港して以来、13年にわたり、66万人以上の引揚者と1万6千柱の遺骨を迎え入れ、多くの喜びと悲 しみのドラマが生まれました。戦後60余年を経た今、往時を偲ぶ建物は残っていませんが、この引揚の地を見下ろす小高い丘に、昭和45年「引揚記念公園」 が設けられ、引揚桟橋も復元されています。また、昭和63年に「引揚記念館」が完成し、展示されている多くの貴重な資料は、訪れる人々に平和の尊さを語り かけています。
昭和25年から引き揚げの港は舞鶴ただ一港となり、「岸壁の母」端野いせさんは東京からこの舞鶴に住居を移し、引き揚げ船が帰ってくる度に帰らぬ息子新二さんを迎えに桟橋に姿を見せました。昭和31年戦死公報が届いた後、東京に戻ってからも自宅に端野新二の表札をあげて、必ず息子が帰ってくると信じていました。
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端野いせさんのコーナー
また終戦後、満州(当時ソ連)にいた日本兵は捕虜となって、主にシベリアやモンゴルなどに抑留され、強制労働を強いられました。その長く苦しい抑留生活の様子もここでは紹介されています。
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シベリアに抑留された捕虜達の防寒服
赤レンガ博物館
引揚記念館に近く舞鶴市役所のすぐそばに赤レンガ博物館があります。
赤れんがのまち・舞鶴のなかでも現存する最古級の鉄骨れんが建造物です。明治36年に建設された魚雷庫を活用したもので、国の重要文化財に指定されています。館内ではれんがの歴史、世界各国の鉄骨れんがなどを展示しています。
中の様子は撮影禁止でしたので残念ながらありません。煉瓦に限らず世界の歴史的な石を展示しています。
赤れんが博物館の誕生
博物館は1903年(明治36)に、旧海軍兵器廠魚形水雷庫として建造されたものです。第2次世界大戦後使用されず長らく放置されていましたが、 1993年(平成5)に市制50周年記念事業の一環としてれんがをテーマとした博物館としてリニューアルオープンしました。周辺整備も含め総事業費は約7 億円でした。
館内には世界39か国から収集した約1500点のれんがの内400点を展示するとともに、ジオラマ模型や写真パネルでれんが建築とその歴史を紹介していま す。1階は海外のれんがが中心で、4200年前の古代楔形文字が刻印されたメソポタミア文明のれんがや、2000年前の古代ローマ帝国や中国漢時代の神話 が描かれたれんがなどを展示しています。
2階は、日本と舞鶴のれんがが中心で、8世紀の天平時代の鳳凰が描かれたれんがや、日本最大のれんが建造物である東京駅のれんがなどを展示しています。(舞鶴市ホームページより)
また周辺には赤レンガの倉庫群があり、舞鶴市の歴史的建造物である12棟の赤れんが倉庫群が新しい観光スポットとして生まれ変わりました。
北吸赤れんが倉庫群は、舞鶴鎮守府の軍需品等の保管倉庫として、明治33年(1900)臨時海軍建築部支部(舞鶴)の直営工事で建設に着手され、大正10 年(1921)までに次々と建てられたものである。
舞鶴軍港の草々期に建てられたものは、大正時代に建てられた倉庫と比べ外観に意匠的な工夫が凝らされていて、急ピッチで進められた工事であるにもかかわ らず、丹念に造られている。
明治37年(1904)に軍港引込線が開通したことにより、現存する自衛隊所有の3棟を除くすべてが倉庫内まで線路をを引き込み、貨車等により物資を運 搬していたが、昭和47年(1972)に廃線となっている。
現存する赤れんが倉庫は、れんが造2階建11棟、鉄骨れんが造2階建1棟のうち前者10棟は倉庫として現役で活躍し、他の2棟は新たに「赤れんが博物 館」「市政記念館」として転活用されている。(舞鶴近代化遺産ホームページより)
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また赤レンガ倉庫群の辺りからは自衛隊桟橋が見えます。海上自衛隊の自衛艦が停泊している様子がわかります。
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赤レンガ博物館からの自衛隊桟橋
自衛隊桟橋の向こうに、赤い色の船がチラリと見えますが、前に紹介した南極観測船「しらせ」を造船したユニバーサル造船です。現在造船中の船が赤く見える部分です。